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第一章!無能唱元の成功術(対人技術)入門
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成功法則について
しかし、ここで皆さんに知って欲しいのは、この種の原理や法則は、例えば、数学のピタゴラスの定理のように、いつでも、どこでも、万人に共通する真理などはない、ということです。
ある人の唱えた成功法則は、大衆のある一部の人々にとっては効き目があるかも知れませんが、他の人々にとっては、全く効き目が無いこともあるのです。
この意味では、成功についての秘訣には、「原理」や「法則」の名前を用いるのはふさわしくないのかも知れません。
「成功法則」とは、それを用いるその人個人にとってのみのものなのです。その人が、自分にとって、最も良く適合する成功法則を創造した時、その人は成功できるのです。
古い仏典の中に、阿頼耶識という言葉が出てきます。このアラヤ識という言葉の意味は、現代語で言えば「貯蔵された意識」というとになります。人間の心の奥底には、記憶をためておく蔵のような場所がある、と言うのです。今日でいう「深層意識」と似ている言葉です。
人間が、強い感情的ショックで何かを考えたり、あるいは、あるテーマを繰り返し思い描いたりすると、その思いは、この蔵の中に収められ、そこに貯蔵されると言います。
ところで、その貯蔵物には、不思議な潜在的勢力があり、いつの日にか、その思いに因んだ現象が、その人の人生に立ち現れてくるのです。簡単に言えば、「金持ち」を考えていれば、金持ちになるし、「貧乏」を考えていれば、貧乏になるということです。
ただし、「考える」には、「望む」もあれば、「恐れる」もあるのです。その両方がアラヤ識に入るのです。そこで、人生の成功はまさに「恐れ」を排し、「望み」を思い描くところにこそ有る、ということになりましょう。
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