自立と自律

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朝日新聞の「天声人語」欄に、次のような興味ある記事が載っているのを、読んだことがあります。かってフィンランドの保健当局が、栄養指導や健康管理の効果について、科学的な調査をしたことがある、というのです。

まず、四十歳から四十五歳までの男性を六百人選び、彼らを定期診断し、ビタミンやカルシウムなどをはじめとする栄養学的管理を徹底させ、毎日適度の運動をしてもらい、こういう生活を十五年間続けてもらったのです。

その効果を比較して調べるため、同じような条件にあたる男性六百人を選び、こちら側は、いかなる健康管理の対象にもされず、ただ、健康状態の調査のみをして、同じく十五年間調べました。

十五年後、二者の間に、恐ろしいほどの違いが現れました。心臓血管系の病気、高血圧、死亡、自殺、いずれの数も、一方が他方より、ずっと多かったのです。それがなんと、健康管理をした方のグループだったのです。医者たちは仰天し、その実験結果の公表を控えたそうです。ここで言っていることは、なにも「健康管理は不要だ」と短絡的な判断を下しているわけではありません。それは、「過保護は依存的にする」ということなのです。

自立は自律につながっているのです。我々が、他者依存的になった時、自律組織によって生ずる自然的抵抗力を失ってしまうのです。自らを救うのは、まさに自分自身なのです。健康管理が他律的に行われる時、恐るべき自己喪失が、そこに生じ、それが自らの心身を守る生気エネルギーを失わせてしまうのであります。

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