人を持ち上げる術

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人を「やる気」にさせるのは、注目、称賛、微笑だといいます。その逆は、無視と罵倒としかめっ面です。「注目されている」「称賛されている」と思うとき、微笑を投げかけられたとき、人は、相手に引きつけられ、「この人のために・・」と思うのです。

5.15事件で教団に倒れた当時の首相・犬養木堂(毅)は、「憲政の神様」のニックネームを奉られ、市民にはなかなかの人気があったようです。彼は、人が訪ねてくると、まず、相手のファーストネームを尋ねました。「きみは何ていうの?姓は知っちょる。名前は?」と聞くのです。

本当は、もちろん姓も知らないのですが、自分のことを「注目」してくれていたのかと思うと、相手は感激します。秀吉が、末端の者にも、「元気でやってるか?」と声をかけて回り、感激させたのと同じように、これは、人を持ち上げ、いい気分にさせるごく初歩的な技術です。しかし、使う人によっては絶大な威力を発揮する、極めて高度な技術なのです。

戦後の焼跡巡幸の折、昭和天皇に「お父さんやお母さんは、元気でいますか?」と声をかけられた人々は、涙にむせびながら、「はい、おかげさまで壮健でおります」「父は、先年亡くなりました」などと答えたそうです。そして、陛下にそのようなお言葉をかけられたことを、おそらく一生の宝としたはずです。天皇が、一市民の両親の名前や顔をしっていたはずはないでしょう。しかし、もともと両親のない人はいないのです。そして、ほとんどの人は、両親を大切に思っている。孝行したい、長生きしてもらいたいと願っている。どこのだれだか知らない相手を、ひと言でこれほど感激させる言葉はありません。

天皇、首相ならぬ身は、もう少し金と技術が必要でしょう。ある会社では、部長が平社員の誕生日に社員の家まで訪ねていって、「おめでとう」をいうのが義務だといいます。「誕生日を知っていてくれた」「わざわざ家まで祝福に来てくれた」ことで、社員は「注目」を感じるわけです。もっとも、いまの社員は、部長に訪ねてこられるのは迷惑だというかもしれません。

二枚目スターとして鳴らし、事業家も兼ねるある俳優は、女性社員の誕生日に花束を贈るそうです。また、「マダムキラー」といわれた某球団の監督は、選手の夫人の誕生日にプレゼントを贈りました。選手本人ではなく、夫人に贈るというのも、二枚目の面目躍如たるものがありますが。

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