時間・約束を守らないということ

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金次郎の報徳社もそうであったように、「信用」は、あらゆる商売の根幹です。特に、「時間に遅れるな。約束を破るな」は、原理以前の問題です。時間に遅れたり、約束を破ったりすることをさほど「重大事」だと思っていない人は、最初から金を儲けようなどとは考えないことです。

「5分や10分、人を待たせたところで、どうってことはない」などと考えるのは,思い違いもはなはだしい。そもそも、なぜ時間に遅れてはいけないのか。

それは、単に「時間にルーズだから、信用を失う」ということではありません。ある経営者は、「時間を守らない」ことで有名な人物でした。会談の約束をしても、いつも15〜20分ほど遅れます。「遅れても仕事はできる」というのです。

私は、彼に「待つ身のつらさを考えたことがあるのか」といったことがあります。「相手はイライラするだけでなく、あなたに軽んじられているという怒りを覚えるだろう。相手は重要な人物だと思えば、遅れないはずだ。時間に遅れるのは、相手をバカにしているという証拠だ。それで、相手から利益をもらえるはずはない。いずれ処罰を受けるだろう」と。

結局、彼は事業に失敗し、家屋敷まで売ってしまうようなハメになりました。また、別のある経営者からは、こんな言葉を聞きました。「取引先のセールスマンなんだけど、もちろん、初めは約束の時間に遅れるようなことはなかったよ。が、つき合いが長くなって、慣れてくると、5分ぐらい遅れるようになってね。そのとき『あっ、こいつ、おれを甘く見るようになってきたな』と感じたね。」「軽んじられている」「甘く見られている」と感じながら、相手を信用し、力を貸そうとする人間はいません。人の機嫌を損ね、好意を失うのは、人の力を失う最大の原因です。

人の力を得ようと思うのなら、人の持っているプライドや自己重要感を押し下げてはいけません。時間に遅れれば、相手のプライドを傷つけます。もちろん、約束を破ることなど、論外です。無意識のうちに人を軽視し、人をバカにする人間は、人の力を得ることはできません。「徳」が「徳」で報われるように、「不徳」もまた「不徳」によって報われます。

人を待たせること、約束を破ることは、悲しい金や不幸の金をもたらすのと同様、人に悩みを与えることです。「申し訳ありません。しかし、遅れたのには訳がありまして」「お約束を守れなかったのは、実はこういうわけでして・・」と、「すみません」をいい続ける経営者、言い訳の多い経営者は、決して大きくはなれません。「私の不徳のいたすところで・・」をいう必要があるような事態にたびたび陥るのは、経営者としての資質に欠けるということです。これをしっかりと肝に銘じてほしいものです。

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